自分が就職した会社がブラック企業だったらとてもショックです。働くことにやりがいや意味を感じられないだけでなく、精神的、身体的健康を損なうことになります。ブラック企業をスムーズに辞めるにはどうしたらいいのでしょうか?
ブラック企業はどんな企業?
1.過重労働
従業員に過度の仕事量や長時間の労働を強いることが多く、残業が当たり前となっている。
2.低賃金
極端に低い賃金設定で、最低賃金以下の賃金を支払っている。
3.労働条件の不備
労働時間、休暇、有給休暇、労災保険などの法定労働条件が守られていない。
4.違法な行為
法律や規則に反した労働環境を作っていたり、労働者に対して不当な扱いを行うことがある。
5.組織文化の問題
上司と部下の関係が不適切で、パワハラやセクハラが横行することがある。
ブラック企業は仕事環境、労働時間、給料面で問題があり、精神的に病んでしまう人が多くいます。会社側としては、辞められないように体も心も支配しようとします。
会社を退職するときの基本的な手順
1.転職先を探す
ブラック企業を辞める場合は、転職先を探すことが大切です。辞める前に次の仕事を求人情報サイト、人材紹介会社などで探します。
2.退職願を提出する
退職する際は、所定の手続きに従って退職願を提出します。退職願の提出に際しては、労働条件や労働時間などの問題があった場合についても記載することができます。前もって最低一ヶ月前には提出します。
3.労働組合や労働相談所に相談する
退職前に、労働組合や労働相談所に相談することで、退職に伴う手続きや、労働条件に関するアドバイスを受けることができます。
4.残業や休日出勤についての確認
退職前に、残業代や休日出勤に関する問題がある場合には、それらについて確認し、適切な対処を行います。
5.給与や退職金についての確認
給与や退職金についての問題がある場合には、退職前に確認しておくことが重要です。
この手順を踏むと普通は退職できるように保障されています。でもブラック企業は基本的な辞める権利さえ使えないようにする場合も多いです。
ブラック企業が辞めにくい理由
1.収入が安定している
ブラック企業でも、比較的高い給与をもらえることがあるため、収入が安定していると感じている人がいます。
2.転職先が見つからない
ブラック企業で働いている人は、過重労働などによって体力・精神力が消耗し、転職活動ができない場合があるため、転職先が見つからないと感じている人がいます。
3.仕事が得意でない
ブラック企業の仕事は過酷なことが多く、仕事に対するストレスや不満があるかもしれませんが、その一方で自分が得意とする仕事を探すのが難しいと感じている人がいます。
4.退職することでデメリットが大きい
退職することで、失業手当がもらえなくなる、転職先で収入が減ってしまう、社会的信用が下がってしまうなど、退職によるデメリットを感じる人がいます。
5.上司に対する恐怖心で退職が言い出せない
退職したいけれど、長年の上司からのパワハラのため、恐怖が勝り退職を切り出せない。
ブラック企業に勤めると、仕事をどれだけしても認められずやりがいもないので、自分自身や仕事に対して自信がなくなります。それで今の仕事を辞めたいとは思っても、次の仕事が上手くいくかの自信がなかったり、環境が変わることへの恐怖が勝り、「まだここで働いてもいいか」と心が逃げようとします。
ブラック企業を辞める方法
1.辞めた後のことを考える
次の仕事をするか、少し休むか、バイトするかなどを考えます。最も大事なのは、「なぜ辞めるのか?」という理由を明確にします。自分の健康や人生のために辞めることを理解します。
2.退職届を出す前に心の準備をする
辞める理由を自分に言い聞かせて、「どう言われようが辞める」と決意します。色々言われても「これが最後だ」と言い聞かせる。
辞めることのメリットや自分のことを大切にしないと、恐怖の源である上司や会社に退職届を出すことはできません。丸め込まれて「お前なんかどこに行っても通用しない!ここで働けるだけ感謝しろ!」などとなじられるかもしれません。ブラック企業を辞めるときはココが一番の壁です。
でも心が壊れていると、恐怖のために退職届を出すことが自体ができなくなる人もいます。
退職代行サービスを使うのも自分を守る方法の一つ
・精神的にもう職場にも行けない
・上司に話すこと自体が恐怖
自分で退職の手続きが無理な場合、お金を払って退職代行サービスを使うのは一つの手です。
退職代行ガーディアンのQ&Aを見てみると、依頼した当日から出勤する必要はなく、全て代行して退職手続きを踏むことができます。体と精神が限界で、もう会社に行くのも、上司の顔を見るのも耐えられないなら代わりにやってもらえます。
ブラック企業を辞めるのは大変ですが、自分を守るため、自分の人生のために一歩を踏み出すのは大事です。
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