何を見ても子供のように「なぜか?」を5回考えると一流になれる理由

知恵と知識
なる(10歳)
なる(10歳)

ねぇ、なんで70歳のなるとお話しできてるの?

なる(70歳)
なる(70歳)

まぁ、それはなんでか考えない方がいいんじゃ。

強いて言うならそういう設定じゃ。

子供の時に「なんで?なんで?」と質問し続けて、親を困らせた経験はありませんか?子供の時は不思議なくらい「なぜ」を使っていました。でも大人になると、「なぜ」を考えなくなり、答えはどこにあるかを探すようになります。まるでインターネットが自分の脳みそになったように、ただただアクセスするようになってしまいます。

「なぜか」を考えることは良いことだらけです。成功者は「なぜか」を考えて続けて行動した人ばかりです。「なぜか」を考えることにはどんなメリットがあるんでしょうか?

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なぜかを考えるとは何か?


「なぜか」を考えるのはどういうことでしょうか?それは起きていることの原因を見つけようとすることです。勘違いしやすいですが、問題の解決法を探すことではありません。データを見比べて違いを見つけることも違います。別のところにある答えを探すことでも違いを比べることでもなく、何が原因かを考えることです。記憶することは頭の外にある情報を頭に貯めこむことで、考えることは情報から理由を頭の中で考えることです。「なぜか」の答えは頭の中にあります。

なる(70歳)
なる(70歳)

なぜかの答えは、ネットには無いのじゃ。

考えることを習慣するためにまず答えを探さない


では「なぜか」と考えるために何ができるでしょうか?それは答えを探すことをやめることです。すべての答えが、インターネット、本に答えがあると思い込んでいないでしょうか?今は探し当てていないけど、世界のどこかに今知りたい答えがあると思い込んでいませんか?

もしその習慣があると、頭は使いません。指と目が絶え間なく動き、ただ探します。時には答えが見つからず、膨大な時間が無駄になります。いつも同じことに困り、その度に同じサイトを探すことがないですか?それは頭を使っていない証拠です。「なぜか」を考えると本質の答えがわかるので答えを考えて出すことができます。

なる(10歳)
なる(10歳)

お母さんが答え言わないのもたまには大切なんだね。

トヨタ式の「5回のなぜ」を考える習慣を意識する


考える方法として、自動車で有名な企業のトヨタ式5回「なぜか」を考えるのは非常に効果的です。1回のなぜで終わらずに5回繰り返す方法です。5回「なぜか」を繰り返すと本質的な原因が見えてきます。普通の人は、意識して考えないので2回か3回でなぜが止まってしまいます。それを5回考えると原因と対策が分かるのです。

例えば、部屋に物が散乱して汚い状況をなぜで考えてみましょう。

1.なぜ部屋は物で溢れてこんなに汚いのか? → 出したものを片付けないから。
2.なぜ出したものを片付けられないのか? → 忙しくて片付ける時間がないから。
3.なぜそんなに時間がないのか? → 夜遅くに帰ってくる毎日だから。
4.なぜ帰るのが遅くなるのか? → 通勤に片道2時間かかるから。
5.なぜ通勤に2時間もかかるのか? → 住んでる家が職場から遠いから。

多少強引ですが、無理やり5回「なぜか」を考えてみました。そうすると部屋が汚い原因は、「家が職場から遠いため時間が無い」ということになります。これが分かると目の前の部屋が汚い原因は、時間が無いことなので対策が変わります。朝少し早く起きて掃除のための時間を確保するといった対策がとれます。思い切った対策は、職場の近くに引っ越すということになります。

なる(70歳)
なる(70歳)

見えてる範囲の外に理由があることが多いのじゃ。

5回なぜかを考える時に注意点があります。5回繰り返してる最中に、同じような質問と答えになる場合はやり直すということです。例えばこういう場合はやり直します。例えば先程の3の質問だとします。

3.なぜそんなに時間がないのか? → 仕事が忙しいから。
4.なぜ仕事が忙しいのか? → 大きな仕事が入って残業が多いから。

この3と4の答えは、仕事が忙しいという同じような答えの為、なぜかを繰り返す意味がありません。こういう場合は、4の質問の答えをもっと具体的にしてダブらないようにしましょう。

もう1つの注意点は、答えに個人のミスが原因の場合はそれを理由にしないようにします。個人のミスが答えではなくミスが起きた原因に目を留めるようにします。もし答えが「○○さんが注意してなかったから」にすると分析の意味がありません。答えを「なぜ○○さんがミスをしてしまったのか?」という原因にします。例えば、「締め切りが急すぎて焦ってしまった」などです。

こうやって何でも5回「なぜか」を考えると、問題の本質が見えてきます。テレビで流れるニュースもいつも5回「なぜか」を考えるようにすると、論理的に考える習慣がついてきます。ニュースを見ると事件の詳細が解説されます。そして専門家がこれが原因だと解説します。事件の詳細と専門家の分析でそれがすべての原因だと思いたくなりますよね?そこからじゃあなぜそれが起きたのかを考え始めて、あと4回なぜかを考えるのです。すると、全然関係無いように見えたところに原因があったりします。

なる(10歳)
なる(10歳)

なんで?なんで?ってこれからも聞いてもいいんだね。

「なぜか」が分かると次の行動がすぐ分かる

「なぜか」の原因が分かるのでするべき行動が分かるようになります。なぜかがわからないと行動に無駄がでてしまいます。

例えば、物が壊れた時、なぜ壊れたのかを先に考えると修理の方法がわかります。
落として壊れたのであれば物理的な修理です。どこも壊れてないのにスイッチが入らないなら電池を変えます。ウイルスに感染したのであれば内部の修理が必要です。なぜかを先に考えるとそのあとにすべきことが明確になるので行動に無駄がないのです。大企業の社長の中に決断と指示が早い人が多いのは、本質の原因と対策が分かるからです。やるべきことを即決できます。

なる(70歳)
なる(70歳)

すぐ答えられる人はすでにたっぷり考えてるんじゃな。

自分に対しても「なぜか」を考える


この「なぜか」を考える習慣は、自分自身のことを知るのにも大変役立ちます。自分が怒りを感じたり、不愉快だと思うことが起きるとします。その時にそこで止めないで自分に「なぜか」を5回問いかけるのです。
自分はなぜ怒りを感じるのか?自分はなぜそう結論づけるのか?自分はなぜ不愉快を感じるのか?なぜそれがとても嫌なのかを考えます。そうすると今までただ漠然と感じていた怒りや不愉快の原因が分かるので、自分がどういう人間なのかを客観的に見ることができます。

何故を考えるとコミュニケーションも上手くいくようになります。相手の嫌なところもどう考え方か何を大切に考える人が分かるようになります。自分がなぜそう感じるのかがわかると怒らなくなるかもしれません。

なる(10歳)
なる(10歳)

お母さんが起こる理由もこれでわかるかな?

成功している人のやり方を真似るのはどうか


1つのことを極めるのに成功している人の真似をするのはどうでしょうか?成功への近道だといえます。でも考えずにただただ真似るのは危険です。成功している人の方法を、機械的に動くだけで考えないなら無駄になることがあります。
当たり前の話ですが、成功している人はなぜそうするのか分かっているからその行動をします。なぜそうすべきかという理由を言うことができます。それでもし状況が変化しても、その状況に対応して行動も修正できます。でもただ真似をしている人は理由が分かりません。そうしている理由が分からないので見当違いのことを行い続けることになるのです。知らず知らずのうちに「これはそういう風にやるものだ」と考える罠に陥るのです。
『なぜ、この順番なんだろう?』『なぜ、この方法なんだろう?』
成功している人は、どうやるかを教えてくれても、なぜそれをやるかの理由を教えてくれる人はなかなかいません。そこに違いを生む価値があることを知っているので教えるわけありませんね。なぜ成功者はその行動を取るのか、5回「なぜか」を繰り返してトコトン理由を考えます。
そのためには時間をとり、集中して考えることが必要です。暇なときにスマホを調べるくらいでは知りたい何故は永久に見つかりません。

なる(70歳)
なる(70歳)

このなぜそうするのか?に価値があるんじゃよ。

「5回のなぜ」を考える習慣を培うことのまとめ

いつも「なぜか」を考えるのは面倒くさいかもしれません。慣れるまで大変だと思います。でも成功している人は、「なぜか」を考え続けたからこそ、本質をつかむことができ、他の人との違いを生むことができるのです。いつも「なぜか」を考えることは決して小さい視点ではありません。実はとても大きな視点で遠くから全体を見つめていることになります。何かを極めたいなら「なぜか」を考える習慣を手に入れましょう。

なる(10歳)
なる(10歳)

よし!もう10回は最低なぜか?って聞いちゃうもんね!

なる(70歳)
なる(70歳)

5回で勘弁してくれ~

コメント