アルバイトが多いと職場いじめが起きやすいのはなぜか?

心理学
なる(10歳)
なる(10歳)

みんなで仕事した方がうまくいくんじゃないの?

なる(70歳)
なる(70歳)

アルバイトが多いとそう上手くいかんのじゃ。

会社の経営者にとってバイトや派遣社員はとても便利な雇用形態だ。保証や固定給、ボーナスなどを無しに安く労働を得ることができる。

でも労働力は安く手に入れることができてもやる気を得ることは難しい。バイトの側としてはできるだけ楽に一時間を過ごして時給を得たい。もし環境や条件がいいならすぐにやめて変わりたいと最初から思っている。経営者はいかにバイトにやる気をもたせるかがポイントになってくる。

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バイトの側の心理


私もコンビニでアルバイトをした経験がある。コンビニは時給が安い割に仕事が多く、マルチに仕事をこなす能力が求められた。レジだけ見てみてもただバーコードを取るだけでなく同時に沢山の仕事をこなす。タバコの銘柄を言われ反応しないといけないし、お弁当やパンを暖めないといけない。肉まん等を袋に詰めないといけないし、電気代等の伝票も処理しないといけない。しまいには混んでる中、お客がもってきた宅急便を処理し、業者が荷物を持ってきた伝票にサインもする。売れたタバコやファーストフードを補充し、廃棄の処理もしないいけない。

そんな激務をだいたい同じ時給のバイトたちで店を回していく。社員もいるだろうがほとんどはアルバイトだ。

皆がだいたい同じ時給で働いてるのを知ってるので少しの差が目についてくる。激務のレジにいるバイトとのんびりパンを並べるバイトでは体の疲れが違う。休みを欲しいのにある人だけが好きにシフトを組んでたりするとそれが気になってくる。少し長くいるだけで先輩に徹底的にこき使われたり、大切にされないと嫌になってくる。

お金の為に働いて、仕事に満足感もないのに、小さな差がでてくるとバイトはやる気が無くなってくる。心のどこかでここじゃなくてもどこでも働けるという気持ちがあるので熱心さを持ちにくい。

なる(70歳)
なる(70歳)

時給で働くから熱意が少ないんじゃな。

職場いじめが起きる理由

オーナーやその家族は別にして、バイト同士の差がほとんどないアルバイトたち。そんな環境で働くと少しの違いが目立ってきてしまう。

ある人が他の人より仕事が遅いことに目が行くかもしれない。みんなはもう来てるのにいつもギリギリでくる人がだんだん許せなくなる。「少しでもいい環境の人」を見るとねたましくなる。

最初から「会社のため」「チームワーク」という意識を持ちにくいアルバイト。仕事をみんなでやり遂げるよりも、「このみんな同じ条件でどうすれば自分の位置を守れるか、他より上に立てるか」を考えてしまいがちになってしまう。

ひがみやそねみが生まれ、ちょっとしたことで悪感情をお互いに抱きやすくなる。

他の人に話し、悪感情が共有されるとターゲットが生まれ、職場いじめが始まる。

そうなると皮肉なことに、連帯感が生まれ、いじめっ子たちは仲良くなるのだ。

なる(10歳)
なる(10歳)

学校のいじめっこたちと同じだね。

いじめは優しい経営者の会社に多い?

経験として経営者が優しく、おおらかで素晴らしい人だといじめが多い気がする。経営者が優しいことをいいことに下でお互いをけなし合い、いじめるターゲットを作る傾向がある。誰かをいじめることによって不思議な連帯感、自分は被害者でない安心感を得ているのだ。だからいじめられた人がやめても、また誰かがいじめっ子の中、あるいは新人がターゲットになる。そうやっておかしな職場の平和が維持されていく。

なる(70歳)
なる(70歳)

本人たちの居心地の良さを追求するんじゃな。

経験豊かでほとんど現場をしきってるベテランおばちゃんなどがいるとほんとに厄介だ。「あんたがオーナーか?」というほどの権力をもって場を支配してしまう。そうなると会社の為とかはどこかに飛んでいき、そのおばちゃんのために顔色を伺うことになる。こういう変な平和を作らずにバイトに仕事をしてもらうにはどうしたらいいのか?

オーナーがターゲットになる

長年アルバイトがすぐにやめたり、連帯感がゼロの場合、いつも誰かがターゲットになってるかもしれない。ベテランをやめさせたら仕事が回らないだろうし、今働いている人を邪険にも扱えない。

そんな職場で簡単に解決する方法は、オーナー(もしくは上司)が一番厳しくなることだ。仕事に対して誰よりも熱心で、仕事に一番厳しくなること。基本的に丸投げせず、オーナーが仕事に口を出す。そうやってお互いに向いている目を、仕事に、そしてオーナーに向けさせるのだ。

上司が厳しくなれば、皆仕事をしないといけないし、上司の愚痴をみんなで言える。内側に向いていた負のエネルギーが仕事や上司に向けさせるのがまず最初の一歩になる。

言いたい放題言ってたベテランも上司には言えないし、ホントに嫌なら辞めるしか無い。隠れていじめが行われているなら厳しい上司に密告もできる環境になる。

「アルバイトが目を向けるのは内側ではなく仕事だ」という基本に戻ることができやすくなる。

理想は、オーナーが優しくて、現場をみる「社員」が厳しいこと。社員は大変だけれどもオーナーは非常に全体が見やすくなる。バイトは「いつでもやめれる」という必殺技がある分、厳しすぎても難しい。そうなるとアルバイトととは、雇用主にとっても少しはハンデがあるのかもしれない。

オーナーが優しくて、現場は任せっきり。バイトにはベテランの威張り腐ってるバイトがいて、自分がターゲットにされてる場合。もうこれはさっさとやめて次のアルバイトに行くのが得策かもしれない。

我慢してしても「退職金」はないのだからそんな辛い職場なら、必殺技「もうやめます」を使いましょう。

なる(10歳)
なる(10歳)

先生が怖いとみんなちゃんとするもんね。

部下をもつ人の職場の人間関係

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